肩こりとひとくくりで言っても症状は様々です。
- ひどいと頭痛がする
- 吐き気がする人
- 頻繁にマッサージなどに通ってなんとかやり過ごしてる人
- 肩甲骨が痛い
- つりそう
あなたも覚えがありませんか?
日常的に頭痛薬や痛み止め、湿布でごまかしてる方もいるくらいの国民病である「肩こり」
その原因、隠れた病気、当院における施術法や改善のながれ、セルフケアをまとめてみました。
肩こりの原因
肩こりの原因の多くは肩の血流が悪くなっていることにあります。
人間の頭の重さが約5キロあります。
12ポンドのボーリング球とほぼ同じ重さです。この5キロもある頭が前に出ると首肩の筋肉が支えます。
頭が前に出た状態が長くなると筋肉が疲労物質を出しはじめます。
それが血管内にたまると血流が悪くなります。すると筋肉が固くなり「コリ」が発生します。
これが肩こりの発生原因です。
そしてそれだけでなく頭が前に出ると首の正常なカーブ、生理的湾曲(せいりわんきょく)というものがなくなります。
首は本来、横から見たときに七個の積み木の骨が前にゆみなりにカーブしていて衝撃吸収構造になっています。
しかし頭を前に出す姿勢や下を向いてスマホを見ているなどの状態が続いていると「ストレートネック」といって首の7つの骨の配列がまっすぐになってしまいます。
そうすると肩こりや首こりが回復しにくくなるだけでなく、頭痛やその他さまざまな症状を起こしやすくなります。
そしてさらに肩は頭を支えているだけでなく一つ約3キロもある腕も二つぶら下げています。
パソコン作業や事務作業をした場合、頭だけでなく腕も前に出すことになり疲労度は2倍。
頭と腕を引っ張り合う状態になり肩はパンパンに張ってきてしまいます。
この状態が続くと次は肩関節が前方に固まってきて「巻き肩」背中が丸まってきて「猫背」といった歪みを作りだしていく悪循環に陥ります。
温めたり、揉んだりでその部分の筋肉の血流が一時的に改善してもひどい肩こりの人にとっては本当に一時的。
なぜなら歪みが発生していることがほとんどでそれは温めたり揉んだりでは解決しないからです。
肩こりに潜む病気
肩こりはかなり身近な症状ですが実は重大な病気が隠れていることもあります。
内科疾患 | 低血圧・高血圧、狭心症、心筋梗塞、解離性大動脈瘤、貧血、冷え性、胆のう炎、胆石、自律神経失調症、更年期障害、肺がん、腎臓病、糖尿病、胃腸障害 |
整形外科疾患 | 頸椎症、後縦靭帯骨化症、胸郭出口症候群、脊椎腫瘍、脊髄腫瘍 |
歯科疾患 | 虫歯、歯周病、咬合不全、顎関節症 |
それらしいことをしていないのに急激に強い肩こりや他の痛みがでてきた場合は要注意です。
早急に病院へかかってくださいね。
自律神経失調症、更年期障害、頸椎症、胸郭出口症候群、顎関節症は当院でも多くの症例をみていますのでご相談ください。
肩こりに対してどのように整体するか
当院の施術の流れです。
肩こりですね、はい揉みます!当院ではそういうことはいたしません。
まずいつから、どういうときにつらいのか、生活で多い動きなどしっかりと問診をします。
身体の動きのチェックを行います。
肩関節の動きだけでなく全身をチェックしていきます。肩こりは肩から来ていることばかりでなく人によっては足首などの下半身から来ていることもあります。
頭蓋骨から首の骨のカーブやズレ、背骨、肩甲骨の高さ、位置関係、上腕骨の位置、ねじれ、骨盤を構成している腸骨、座骨、恥骨、仙骨の位置関係、傾き、上半身の筋肉の付き方の左右差などこの辺りを重点的に見ます。
プラスして下半身の歪み、筋力の左右差も確認します。
現時点での身体の状態をまとめてお伝えします。肩こりの症状に関係ありそうな部分とそうでない部分もお伝えします。
基本的にはうつ伏せで下半身から行っていきます。その方の症状とその時の身体の状態で施術内容は変わります。
ほとんどの方が「いまなにやってるんですか?」というほどの痛みを感じることのない弱い刺激の施術です。
初回では頭を除いた手足の指先に至るまでの全身を施術します。頭を初回から施術すると身体への変化が大きすぎて受けた方が疲れてしまうので初回は頭は施術しません。それでも充分な結果が得られます。
25分~30分ほどで全身を終えます。
再度触診し最初の時との変化・改善を確認し共有します。動きのチェックを行い、受けられた方にも体感していただきます。
必要であればセルフケアや通院に関してお話しさせていただき終了です。
何回くらいの施術で肩こりは改善する?
だいたい四回くらいが平均です。一回の施術でほとんどの方が改善を感じられます。
しかしその肩こりという症状は普段の生活の姿勢や癖の積み重ねであるのでまた同じことをすればくり返してしまいますし、歪みは戻ってきます。その戻りが発生する前にまた施術を受けてもらえれば良い状態に戻せます。
姿勢や癖を気をつけてもらえればさらにプラスです。
そして当然身体に新しい状態を覚えさせるので、その良い状態がクセづくのが最短四回です。
このくらいで「肩こり、気にならなくなりました」と言ってくれる方がでてきます。
肩こりの症状の程度や原因は百人百様です。
原因となる仕事の量がすごく多い人であれば施術や普段の生活できをつける以上にマイナスが大きく働き、改善に時間がかかることも考えられます。
しかし一般的な肩こりといわれる症状でお悩みの方でしたらそこまでの回数を要さずに改善することが可能です。
肩こりのセルフケアとやってはいけないこととオススメのやり方
押すこと、テニスボールでグリグリするなどはあまりオススメできません。
テレビやYouTubeでセルフケアや改善法にアクセスしやすくなったのはいいのですがこれらの方法は当院の観測ではあまりいい結果が得られているとはいえません。
「ここ押しましたよね?」と聞くとなんでわかるんですか!?と言われるのですがそれが分かるくらいにそこの筋肉がズタズタになっていたり異常にふくらみ、肩こりが悪化してることが多いからです。
ですからやるなら首肩をあたためるのが一番手軽で失敗がないです。
仕事中でそんなことが出来ないという人は肩甲骨と肩甲骨をよせてすこしキープして一気に力を抜くという動きを。
寄せて上にあげて脱力したり、目線を上にあげてもより有効です。
くり返しますが押さないでください。
そしてやるなら温めて血流を良くするか、筋肉を収縮させて脱力して血流を改善させるというケアがいいと思います。
肩こりの原因は下半身に隠れていることもあります。
この方法でよくなる方もいると思いますが歪みにアプローチはできません。
一般の方が自分の肩こりの原因をみつけるということもとても難しいです。
本当に改善したいという気持ちがあるのなら早めに専門家に相談することをおすすめします。
※施術中の際は、折り返しご連絡いたします。
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